遠いけど、近しい街 〜サンパウロ〜

サンパウロはブラジル最大の経済都市であり、また私たち日本人にも深く関係のある都市です。サンパウロがあるブラジルは奇妙ながら、日本からみて地球の裏側に位置するにも関わらず、世界最大の日系社会を持っています。

世界の日系人数 (https://www.jadesas.or.jp/aboutnikkei/index.html より参照)

多くの日本人は、日本人が移民として国外に多く歴史について知らないのではないでしょうか。しかし、戦前・戦後を中心とした近代において、高い出生率に対して、耕地や雇用不足から外国への出稼ぎ・海外移民により緩和する政策が取られ、ブラジルを始めとした南アメリカの国々やフィリピン、ハワイなどへ多くの人々が移り住んだ過去があります。

日系ブラジル人移民の歴史

1908年には最初の日本からの正式移民が到着してから、多くの日本人移民がサンパウロ州を中心に定着し、その後サンパウロ内にあるリベルダージという街に日本人街を形成しました。多くの日本人が最初は出稼ぎで、数年したら日本に戻る予定でブラジルにきたのですが、その後戦争が始まるなどし、日本へ帰国する機会を失いました。しかし、遠い地ブラジルに根をおろす覚悟をした多くの移住者たちは腐ることなくブラジルの発展へ貢献し、戦後はトヨタ自動車や東京海上日動、東芝やヤマハなど様々な業種の日本企業が進出したことも加えブラジルでは強く日本人が受け入れられています。

日本人街リベルダージ

多くの日系人によって形成されているリベルダージは街並みがある意味日本よりも日本らしくされています。小さな日本式庭園が設置されたり、地区全体の街灯が鈴蘭のように形作られ、道の真ん中には大きな鳥居が建てられているなどし、日本文化を深く取り入れられています。また、日系人が多く住んでいることもあり、日本語での診察が可能な医療施設が多く建てられていたり日本語で発行された新聞などもあります。ポルトガル語が話せない日本人にはありがたいことです。もちろん、日本食も多くあり、サンパウロの人々に親しまれています。

Festival do Japão

また、サンバやカーニバルなど祭り事がよくイメージされるブラジルですが、日系人の多くいるサンパウロでは毎年7月に「日本祭り」が開催されています。この日本祭りでは開催される三日間の間で20万人を集めるほどの世界最大規模の日本イベントであり、また日本祭り以外にも各地方ごとの祭りがその時々に開催されております。(筆者は九州祭りに参加いたしました。)

ところで、日系街であるリベルダージの名前の意味は日本語で「自由」。日本人とは多くの意味で程遠い言葉ですが、元々は黒人奴隷が殺される絞首刑広場があった場所であり、奴隷が殺されることによって心身が苦痛より解放されるという意味が込められていました。現在は社畜だの過労死だの、学校や職場を始めとした閉塞しきった社会で生きる私たち日本人が世界で一番住む街になっているというのはなかなか意味深です・・・・。とはいえ、ここリベルダージにいる日系人の多くは開放感の中で生きていることが見受けらています。(少なくとも日本のように奴隷のような悲壮感を持ちながら生きてるような人は少ないです。) もしも自由を手にしたいと思ったなら思い切ってサンパウロに来てしまうのもいいかもしれません。

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サンパウロ

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サンパウロ São Paulo, ブラジル